おかだのブログ

たくさん本読みます

【読了】サラバ!【感想】

サラバ!読み終えました。

 

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小学館文庫『サラバ!』西加奈子|小学館www.shogakukan.co.jp

 

 

作者西加奈子さんの作家10周年記念作品であり

本屋大賞第2位であり

直木賞受賞作品でもあります

 

 

これまでの本屋大賞 | 本屋大賞www.hontai.or.jp

 

直木賞-選評の概要-第152回|直木賞のすべてprizesworld.com

 

 

もーてんこ盛り

何度も書いてますが本屋大賞受賞作は本当に面白いんです。

 

 

 

今まで多分100冊とか200冊とか読んできましたけど、この本はぶち抜けて面白いです

私の好きな本ベスト3には入ります

 

 

 

村上春樹好きの私も西加奈子に浮気してしまうくらい好きです

西加奈子さんの作品本当いいんですよ

 

 

絶対最後『サラバ』って言っちゃいます

 

 

あらすじ

これは、一人の男が生まれ成長し、挫折と裏切りにも似た絶望を感じ、再び思い出の地で何かと向き合う気持ちを固めるお話です。

主人公・圷歩(あくつあゆむ)は父親の海外赴任先である、イランの病院で制を受けた。その後父と母、問題児と云われる姉と共に革命のために帰国を余儀なくされた歩は大阪での新生活を始める。その後再び父親の赴任先が移動し、圷一家はエジプトへと移る。そこで歩は一生涯の親友・ヤコブと出会う。だがしかし、両親が離婚することになりヤコブともお別れに。圷一家が朴一家がばらばらにいくなかいく…。近所に住む教祖のごとく祀り上げられている矢田のおばちゃん、阪神大震災、様々なことを経験しながらも、ライターとして働きとくに問題もなく自分は、自分だけは生活しているはずだと信じていたのだが―

 

 

【感想】

この本は今まで容姿にも恵まれ

順風満帆にやってきたが

歳をとるにつれてなにもかも上手くいかなくなり

クズになった30代男性が救われる本です

 

 

 

サラバ!で1番好きなところは

題名にもなっているサラバのところなんですけど、

 

 

 

少年時代エジプトでヤコブという親友に会うんです

日本からエジプトに移ったため言葉が通じません

でも少年時代の主人公とヤコブは言葉が通じなくても、

お互いの気持ちが理解できるんです。

『サラバ』という言葉だけで

 

 

 

少年の時はそれでいいんです

『サラバ』だけ話せれば分かり合えるんです

 

 

 

時が経って大人になります

若い時は持ち前の容姿でどうにかなっていましたが、

どうにもならなくなる

成長しない自分、

それでも時は流れます

 

 

 

物語の最後で

主人公は少年時代の親友ヤコブに会います

大人になった2人は会話ができます

言語が通じ合うのですが、

心は通じ合いません。

 

 

 

昔はあんなに簡単だったのに

大人になってわからなくなる

成長していたつもりになっていただけ

 

 

 

ヤコブから『サラバ』と言われ

言葉も体裁もいらない

『サラバ』だけあればいいことに気がつき

主人公は永い時を得て『サラバ』を思い出した

 

 

 

というところが好きです。

 

 

 

本当に大事なものはなにか

主人公は知っていたのに、忘れていました

 

 

 

それを最後に思い出してまた一歩踏み出していく

大切なものを、信じるものを自分で決めていく

 

 

 

本当に大事なことほど、

大人になるにつれてわからなくなってしまうのかもしれません。

 

 

 

 

 

この本好きすぎるんで

この本の名言も載せときます。

 

 

 

「確かに私は、色々なものを信じた。そして傷つき、打ちのめされてきた。でもね、歩。私は少なくとも、信じようとしたのよ。あなたは違う。何かを信じようとしてこなかった。」

 

 

 

主人公の姉が言った言葉です

 

 

 

「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」

 

 

 

うーん、深い

 

 

【総括】

人生挫折と成長

サラバ!!!!!!!!!!!!

 

 

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