おかだのブログ

たくさん本読みます

【読了】星の子【感想】

星の子読み終わりました。

 

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2018年本屋大賞ノミネート!

朝日新聞日本経済新聞毎日新聞、読売新聞、サンデー毎日週刊朝日週刊現代週刊新潮など、各紙誌で紹介。
反響続々。


主人公・林ちひろは中学3年生。
出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、
両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、
その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。
第39回 野間文芸新人賞受賞作。

出版社からのコメント

今村夏子さんの新刊『星の子』は
小説トリッパー」掲載直後から大きな反響を呼んだ話題の一冊。
これまでに発表された単行本は『こちらあみ子』(三島由紀夫賞受賞)、
『あひる』(芥川賞候補、河合隼雄物語賞受賞)の2作だけという寡作ながら、
作品を発表するごとにファンを増やし続けている今村さんの、
最新作にして最長編作です。

 

過去の自分と決別

今村夏子の『星の子』は雑誌掲載時から話題になっていたが、単行本の発売直後に芥川賞候補作に選ばれてさらに注目され、新たな読者を増やしているようだ。

物語の語り部「わたし」は中学3年生、林ちひろちひろは未熟児で生まれ、生後半年目には原因不明の湿疹に苦しむ。両親は医者が薦める薬やあらゆる民間療法を試したが、効果はない。困り果てた父親は、勤務先の同僚がくれた「金星のめぐみ」という水を持ち帰り、助言どおりちひろの体を洗う。すると、ちひろの夜泣きが減り、2カ月目には全快したのだった。

これを機に、両親は水をくれた同僚が所属する新興宗教にはまっていく。父親は会社を辞めて教団の関連団体に移り、母親は怪しい聖水をひたしたタオルを頭にのせて暮らすようになる。叔父が忠言しても両親は聞き入れず、家は転居するたびに狭くなり、ちひろより5歳年上の姉は家出する。

読者から見れば、この展開は林家の悲惨な転落話となるが、ちひろはそうでもないらしく、淡々と冷静にこれまでの家族の内実を語っている。親の愛情を日々実感しながら育ったからか、外は外、内は内で対応してきたのだろう。しかし、将来がちらつく中学3年生になると、ちひろにも変化が訪れる。今村はその予兆を、そして実際の場面を丁寧に、これでもかと繊細に描いてみせる。

人の内と外がつながることを「成長」と呼ぶかどうかは知らないが、そのとき人は、それまでの自分と決別する。『星の子』はちひろと両親の別れを予感させて終わり、読者には、自身の過去の分岐点を思い出させる。

評者:長薗安浩

 

本屋大賞受賞作品になります。

 

www.bookoffonline.co.jp

 

作者は今村夏子さんになります。

 

prizesworld.com

 

本屋大賞受賞作!!!

 

 

受賞作ばっか紹介してます

面白いんだもの

 

 

【感想】

 

本作は宗教を題材にした話になります。

 

 

幼少の頃から体が弱かった主人公、

何をしても治らなかったが

「金星のめぐみ」という水を使うと

少しずつ良くなっていった

 

 

それをきっかけに宗教にどんどんのめり込んでいき

 

 

主人公は友達をなくし

 

 

好きな人からも気持ち悪がられ

 

 

家族が崩壊していく

 

 

みたいな話です。

 

 

 

この本の怖いところは

宗教にはまっていき家庭が崩壊していきますが

最初は娘を治したいという一心で始めます

 

 

誰かの為という「体裁」があり

誰も悪くないのに気持ち悪い状況が作られる。

 

 

主人公の物心がつくときには

両親は宗教にはまっていて

主人公には選択権がない

 

 

信じるものが違うだけでこんなにも人は

違うものになるのだと感じる本です。

 

 

両親のせいでまわりからすべてが消えていく

とてもかわいそうな主人公ですが

両親からの愛はある

 

 

愛があるから話はややこしく

 

 

なにを信じどうするべきか

ある意味とても残酷な内容です。

 

 

宗教の抱えた闇がとてもよく書かれており

思春期を迎えた主人公の感情と絡み合い

まわりの状況とともに変化し

多くの意味で「成長」を果たす

 

 

どれが正しいのかはわかりませんが、

今後主人公には自分の道を進んで欲しいと思います。

 

 

 

 

 

 

信じる信じないは人それぞれだし、

それを人に押し付けるのは違うと思う

 

 

誰かのために行動できるのは

とても素晴らしいことだけれど

その行動のせいで他のひとを傷つけてはだめだし

自分にとっては正義でも

誰かにとっては悪かもしれないことを常に考えなくてはいけない

 

 

信じるとはある意味難しいですね。

 

 

 

 

 

 

最後に

 

 

ダンテはこんな言葉を残しております

 

汝は、汝の道をゆけ そして人々にはその言うにまかせよ

 

 

 

【総括】

 信じるものは自分で決めたいですね

 

 

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