【継続】武器になる哲学 03 タブラ・ラサ【勉強用】
武器になる哲学を読みます。
「役に立たない学問の代表」とされがちな哲学は、ビジネスパーソンの強力な武器になる。現役で活躍する経営コンサルだから書けた、「哲学の使い方」がわかる1冊。
【本書で紹介するキーコンセプト】
●第1章 「人」に関するキーコンセプト 「なぜ、この人はこんなことをするのか」を考えるために
・ロゴス・エトス・パトス――論理だけでは人は動かない(アリストテレス)
・悪の陳腐さ――悪事は、思考停止した「凡人」によってなされる(ハンナ・アーレント) ほか
●第2章 「組織」に関するキーコンセプト 「なぜ、この組織は変われないのか」を考えるために
・悪魔の代弁者――あえて「難癖を付ける人」の重要性(ジョン・スチュアート・ミル)
・解凍=混乱=再凍結――変革は、「慣れ親しんだ過去を終わらせる」ことで始まる(クルト・レヴィン) ほか
●第3章 「社会」に関するキーコンセプト 「いま、なにが起きているのか」を理解するために
・アノミー――「働き方改革」の先にある恐ろしい未来(エミール・デュルケーム)
・パラノとスキゾ――「どうもヤバそうだ」と思ったらさっさと逃げろ(ジル・ドゥルーズ) ほか
●第4章 「思考」に関するキーコンセプト よくある「思考の落とし穴」に落ちないために
・シニフィアンとシニフィエ――言葉の豊かさは思考の豊かさに直結する(フェルディナンド・ソシュール)
・反証可能性――「科学的である」=「正しい」ではない(カール・ポパー) ほか
3回目いきましょう
読んで書くのにかなりの時間がかかります、、、
【03 タブラ・ラサ】ジョン・ロック
タブラ・ラサとはラテン語で「なにも書かれていない石版」という意味になります。
何事も、実際に存在するものに対する私たちの考え
つまり現実世界についての理解は、
感覚を通して得られた経験により直接的に導かれるか、
あるいは間接的に経験から導き出された要素が元になっている、
ということです。
しかしこのような主張は現代の私たちにとってもあまりにも当たり前に思えます。
その人が何を言おうとしているのかをより正確に理解しようとする場合、
その人が何を肯定しているかよりも、
その人が何を否定しているかを知る方がより重要な場合があります。
哲学においてもまた、この考えは有効です。
ロックは彼の先人である2人の偉大な哲学者の考えを否定しました。
1人はデカルトです。
世界についての自分の理解は、
純粋な思惟と演繹によって得ることができる
つまり経験に頼らずに世界を正確に認識することが可能だ、
というデカルトの考え方を
ロックは明確に否定しました。
もう1人はプラトンです。
人は生まれながらにして前世で得た知識を有していると考えましたが、
ロックはこれを明確に否定しました。
つまり、生まれた時は白紙の状態であり、
その上に経験が描かれていくことによって、
現実についての知識や理解が築かれていくという考え方をしたわけです。
今なら当たり前のような考え方ですが、
これをロックが主張したときは、
社会にとって画期的なことでした。
なぜなら生まれて時は
誰の心の状態も白紙なのであれば、
人間に生まれついての優劣はない、
ということになるからです。
個人の素養は全て、
生まれた後にどのように経験するかによって決まるわけで、
これはつまり教育によって人間が
出来上がるということをいっているのです。
大衆も教育を受けることによって
社会的に隷属状態から解放され、
全員が平等な立場に立てるという信念の形成へと繋がっていきます。
さらに加えると
人は経験と学習によっていくらでも学ぶことができる、
と言うのがロックの主張の主題だと考えれば、
これは人生におけるどの部分においても適用して考えることができます。
寿命が100年になろうかという時代においては
「学び直し」もまた重要な論点になっていきます。
一度学んだ知識がすぐに陳腐化してしまう傾向にあります。
この点を考えた場合、
自分の経験をリセットする、
いわば頭を真っ白な石版=タブラ・ラサの状態に戻せるか、
戻せたとしても、
そこに有意義な経験や知識を書き入れることができるのか
が大きな論点になります。
【感想】
今普通に教育を受けていられるのは
過去のこのようなことがあったから
無事教育が受けられてるんだなと
今現在もプラトンの
前世で得た知識を有しているという
理論が適用されているならば
万人に同様の教育を施そうという社会になってなかったのかも知れませんね
ただ、前世で得た知識を有している
というのは少し夢がある理論ですね
【総括】
いくつになっても学びは大事
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